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正しい姿勢が疲れる6つのワケと、その解消法

こんにちは、マキコです。

今日は「正しい姿勢が疲れる6つのワケと、その解消法」というテーマで、お話していきたいと思います。

 

正しい姿勢の情報って、本やネットで結構手に入るもの。

こうすればいい、こうしましょう!これはダメ!と書いてあって、わかりやすいけれど、たいてい最終的には、正しい姿勢を「意識しましょう」としか書いてない。

その一番肝心な「何をどう意識していけばいいのか」がわからなくて、がっかりしたことはありませんか?

 

試してみても、効果は一時的。

続けようとすると苦行のようになってしまい、自分のやり方が間違っているのか?そもそも筋力がないのか?ガマンしないとダメなのか?鍛えないとダメなのか?

それさえわからずに、なんとなく自分の出来なさや努力の足りなさを後ろめたく感じるだけ、結局姿勢の悩みは解決せず。。。

 

あなたのカラダは全く悪くありません!

こんなあいまいな指示で正しい姿勢を作らせよう、というのがそもそも無理なんです!

 

やろうと思ったことを自分のカラダで実現しようとする時の、脳とカラダのしくみなどからみても「いい姿勢を意識する」というやり方では、それがカラダに落とし込めないのは当然なのです。

 

「正しい姿勢」があなたを疲れさせるのはなぜなのか?

自分のカラダにとって本当にいい姿勢のために、いったい「何をどう意識すればいいのか?」を順番に説明していきます。

「正しい姿勢難民」のアナタ、必見です。

 

1. 正しい姿勢が疲れる6つの理由

わたしも、小学生からずーっと姿勢が悪く、「姿勢悪い!しゃんとしなさい!肘をつかない!」と言われ続けました。

しかし、その言われたことを「し続ける」ことができませんでした。

 

そう言う指示を出す親や先生、周りの人も、実はいい姿勢の作り方を知らないままに、背筋を伸ばせと言う、間違った指導をしていたことに気づいたのは、50歳になってから。

今なら小学生の自分に、あなたのカラダもココロもちっとも悪くないよと言ってあげたいです。

 

みんなが望む「正しい姿勢」

手に入れられない理由は、実はさまざまな「思い込み」がジャマをしているから。

 

人のうごきを改善するレッスンをしている立場として感じる「正しい姿勢」が疲れる理由の、思い込みたちはこの6つです。

  1. 正しい姿勢をキープしなくてはいけないと思っている
  2. 姿勢を担う背骨の本来の長さのイメージがあいまい
  3. 気をつけ、がカラダに染み込んでいてそれを再現してしまう
  4. 正しい姿勢には、筋力が必要だと思っている
  5. 歪みや左右不均等は、カラダに悪いことだと思っている
  6. カラダだけでよい姿勢を目指してしまう

馴染みのないものが並んでいるかもしれませんね。

 

正しい姿勢の作り方として、よく説明されているのは、肩を引いて、とか、壁にぴったり、など。

カラダの部分の位置をうごかしたり、カラダの各ポイントの位置関係を正して、よい姿勢に近づけるものですが、そういった指導のし方は、わたしはしていません。

それらは正しい姿勢の一瞬の姿にすぎず、意識しすぎるとうごけなくなってしまうからです。

しかし、結果的に目指す正しい姿勢というのは、同じ意味を持ったものです。

 

社会に暮らす人間は多くのストレスを抱え、それへの反応や防御の意味も含めて、カラダはさまざまな努力をしてくれています。無意識でです。

そのため意識的な望みにそぐわずに、本来の能力をジャマしてしまう結果をもたらしたり、不調を起こしてしまったり。

わたしたちは、その状態を、さらに何かしたり、加えていくことで、改善しようと考えがちです。

 

わたしのアプローチは、そこで、さらに何かを加えるのではなく、ひとまず本来のカラダとココロの能力が、シンプルに発揮できる状態にもどろう、よけいなものを手放そう、というやりかたです。

シンプルに戻ってから、そこで初めて、やっぱり必要なものを改めて選び直していく。

 

これからお伝えするのは、そんなアプローチで、本来の「姿勢」のシンプルさを知っていただくためのもの。

 

そして、人間が、してはいけない姿勢やうごきはありません!

これに関しては、またこの記事の最後でお話します。

ではさっそくこの、正しい姿勢が疲れるワケ、6つについて、お話していきますね。

 

2. 正しい姿勢をキープしなくてはいけないと思っている

みなさんは、「姿勢」という言葉で、動と静のどちらをイメージしますか?

多くの方がたぶん「静」と答えるのでは?

 

「キープ」という単語もそうです。その状態を保ち続けなくてはならない静止状態をイメージしませんか?

しかし、実際に人間のカラダの姿勢を作っている仕組みを知ると、人のカラダで「静止」という状態はないことがわかります。

 

その、静のイメージ、捨てちゃいましょう!!

静止できない、という真実を持つ、わたしたちの骨と関節の構造を見ていきましょう。

 

2-1. 頭と脊椎(せきつい)の間の関節

まずは頭から。

頭蓋骨は、脊椎(せきつい)の上に位置しています。その間の関節って、どうなっているかご存知ですか?

頭蓋骨側の関節面は、球の一部を切り取ったような船底形

脊椎(せきつい)側のてっぺんの骨の関節面は、手をくぼませたような形

 

5キロ近くあるわたしたちの頭は、脊椎(せきつい)の一番上のこの2面で支えられています。

この関節は、頭を前後に傾けるうごきを作ります。

 

そして静止できるわけがない、ということがわかりますね。球面なんですから!

さまざまな感覚器官からの情報を元に、頭蓋骨をのせたバランスをとり続けています

一瞬も休むことなく。

 

私たちがこの動きに気づくことはありませんが、生まれてからずーっと、今のこの瞬間も!です。

 

2-2. 股関節(こかんせつ)

つぎは、胴体と脚の間にある関節、股関節(こかんせつ)です。

脚側の骨は、丸く、球に近いボール形

 

そして、対する胴体側、骨盤は、その球形を包み込むような、ソケット形の関節となっています。この関節も、静止することのない作りになっている、ということがわかります。

 

2-3. 足首

足首の関節も同じです。

すねの先端が、スパナのような形。

足指がある側の骨は、距骨(きょこつ)と呼ばれ、かまぼこ型をしています。ここも、どこか一点に静止するという役割がないのです。

 

2-4. 人は常にバランスを取り続けている

カラダのカナメの部分のこの3カ所が「バランスをとり続ける」構造になっているということは、

立っていても座っていても、起きている間は、わたしたちのカラダが、バランスをとり続けるうごきを止めることはありえない、という事実がわかります。

 

今、どんなに意識しても、カラダがバランスを取っていることは感じられないでしょう。

しかしさらに、呼吸をするうごき、心臓のうごきでも、私たちのカラダは揺れ続けています。

 

生きている間止めようがないんです。

「静止する」という単語は、人のカラダの辞書にはないことがおわかりいただけたでしょうか。

 

「姿勢」「キープ」という言葉の持つ、うごきを止めるイメージ、それと実際ほんとうにカラダで起きていることに違いがある。

疲れる理由は、ここにあります!

 

2-5. 考える言葉に影響されるカラダ

その人が思っているイメージ(言葉)と、実際のカラダで起きていることに、違いがある場合。

カラダ(無意識下)は、ちょっと混乱を生じます。

会社で、上からの命令と現場の事情が相容れないのとも似ていますね(笑静止のイメージから、カラダはうごきを止めろと言われていると察し、それをなんとかして実現しようとする。

しかし止めるのは不可能なので、どうすればいいかわからない。

そんな混乱から、カラダは、姿勢をつくるのに向いていない、必要のない筋肉を働かせたりしてしまい、結果的に疲れるのです。

 

自分自身の考えに、どのくらいカラダが影響をうけるか、ひとつ実験してみましょう。

ためしに片足で立ってみてください。

 

「動いちゃいけない」と思った場合と、「動いてもいい」と思った場合、どちらが安定して立ち続けることができるでしょう?

「静止できないというカラダの真実」に沿った言葉で考えたほうが、カラダがやろうとしたことを適切に実現してくれるはずです。

 

2-6. 思い込みからカラダを解放する

では正しい姿勢を望む時はどうしたら?

「姿勢」や「キープ」という言葉で、静止状態を無意識にイメージしてしまう。

これは今までの人生で学習してきて、無意識まで深く浸透しているもの。

それに働きかけるのには、ていねいな段階的な働きかけが必要です。

 

ファーストステップとして必要なのは、意識的に「いつでもうごいていいよ」と、自分に言ってあげること。

「動かないように」「じっとしていなくては!」と思う時に、自分に許可を出してあげるのです。

 

  • 正しい姿勢の、カラダの位置を示された時。
  • 会議中に意見を求められたくない!と思っている時。
  • たくさんの人の前で発言する必要があって緊張を感じる時、など。

無意識に「静止!」のコマンドが発動している、と感じたら、自分のカラダの真実を思い出してください。

カラダは安心して、バランスをとり続けるでしょう。

 

3. 姿勢を担う脊椎(せきつい)の本来の長さのイメージがあいまい

自分のカラダが実際、どういう仕組みになっているか、それを知ることで、自分のカラダの使い方が自然に変わってきます。

知っている、ということは考えている以上に、パワーを発揮するもの。使わない手はありません。

では、姿勢にとって大切なカラダの軸、「脊椎(せきつい:背骨のこと)」を見ていきましょう。

 

3-1. 脊椎(せきつい)の長さは?

自分の脊椎(せきつい)の長さとありかを知りましょう。

あなたのカラダの真ん中に通っている脊椎(せきつい)の一番上は、頭蓋骨の真下にあります。

 

前からの高さの目安は、「鼻の下」の高さです。

横から見た場合の目安は「左右の耳たぶの裏」にある、凹みをつないだラインの高さです。

その頭蓋骨の真ん中から、カニかまぼこくらいの太さ!の脊髄(せきずい)が出ていて、その周りを脊椎(せきつい)が取り巻いています。

その環状の脊椎(せきつい)の両側2箇所に、前の項目で説明したような関節面があり、そこに頭蓋骨がふわっと乗っかっています。

 

脊椎(せきつい)の下は、お尻の穴のちょっと上を触ると、尻尾のなごりのようなものが触れます。

尾骨と言います。

 

そこが脊椎(せきつい)の一番下です。

上から下まで、ずいぶん思ったより長い!という印象ではありませんか?

 

首、とか腰、とか呼んでいるのも、全部脊椎(せきつい)の一部

各部分の役割の違いで、上の方を首と呼んだり、まんなかあたりを腰と呼んだりしているだけ。

 

地図で言えば、地方みたいなもの、実はひとつながりなんですね。

「正しい姿勢」を考える時は、脊椎(せきつい)のひとつながりの長さを意識し、頭蓋骨を載せているという役割を思い出す。

すると、本来の働きを脊椎が発揮しやすくなります

 

ここがこの位置にあるのが正しい姿勢、と言われる位置や形を、直接再現することをめざさない、カラダにバランスを取ってもらう、のがポイントなのです!

 

3-2. 脊椎(せきつい)のカーブとは?

脊椎(せきつい)は、椎骨(ついこつ)という骨と、椎間板(ついかんばん)という軟骨の一種が積みかさなってできています。

この椎骨、ただそのまま積み重ねていくだけで、3つのカーブを持つ軸となるんですよ。

 

このカーブを、S字カーブと呼ぶこともありますが、残念ながらそれは背骨全部のカーブを表せてはいません。

仙骨を除いて、大きなカーブは3つあります。

この3つのカーブは、脊椎動物では、直立歩行する人間だけが手に入れたもの。

そしてカーブの出方は、人によってかなり違います。キュウリだって、同じ曲がり方のものはありませんね♪

 

この3つのカーブが、脊椎(せきつい)への重量や衝撃といった力の耐性を、むちゃくちゃ上げてくれています!

ほんとうに、人にとってなくてはならない重要なカーブたちなんです。

 

そして、カラダの中ではカーブしているものの、背中から見ることが多いので、まっすぐと表現してしまいがち!

脂肪や筋肉もあるので、体表からはわかりません。

 

そうやって養われた「まっすぐ」なイメージが無意識にあると、またまたカラダは真面目に受け止めてしまい

この大切な背骨の本来のカーブを、筋肉を使ってまっすぐにしなくちゃ!とやろうとしてくれるんです。

3つのカーブがあること、たまに思い出しましょう。そして、自分の無意識にゆっくりと染み込ませていってあげてください。

 

脊椎(せきつい)をそのカーブのままに、立たせておく筋肉は、重力に反発する形で養われてきたもの。

つまり、起きていれば働いているもので、疲れにくい筋肉が使われています。

 

一方、意識してまっすぐにしなくちゃ!と思う時に使われる筋肉は、その役目のない、疲れやすい筋肉

だから「正しい姿勢」をしようと努力して疲れるのは、当然のこと。誰も悪くありません。

 

3-3. 本来の脊椎のカーブを取り戻す方法

ではどうしたら?

脊椎(せきつい)のカーブは、人によってまったく違います。

それを外から本来のカーブにしようといじるのは無理!カーブのジャマをしないやり方が必要です。

 

チューリップの花を思い出してみてください。

それぞれさまざまなカーブを生かしてのびやかに茎を伸ばし、その上で花を上手に支えています。

自分の尾骨から頭蓋骨の下まで、脊椎(せきつい)が柔軟に3つのカーブを持ち、頭蓋骨をふんわり支えている、と考えてみてください。

カーブをどうするか、はカラダにお任せし、そのバランス能力を発揮してもらうところです。

あなたが考えるのは、脊椎(せきつい)全体がバランスをとりながら頭を支えているんだな、と意識するだけ。

そして、バランスをとるため、カラダに「動いていいよ」と許可を出す。

きちんと座りなおしたりする必要もなく、手を両脇にそろえる必要もありません。

 

スマホやパソコンをのぞいていても、寝転がってテレビを見ていても、歯を磨いていても、膝を抱えこんで座っている時でもそのままで大丈夫。

まずこの自分の脊椎(せきつい)の上で、頭蓋骨を乗せてバランスを取っている、ということ。

そして、自分のせきついの長さを押し付けずに、自由に動かせる状態になろうか!と、カラダに呼びかけ、カラダが行きたい方向のまま、自由に動いてみましょう。

 

何をやっている状態でも、本来のあなたのカラダにとっての、正しい姿勢に至ることができます。

実はこの、背骨を本来の長さで柔軟なまま使うこと、が、カラダの動きの全てをを左右する、大切なベースとなっています。

 

カラダがやってくれる、とても繊細なうごきなので、どういう指示の出し方が自分に適しているのか、は自分で試していく必要があるところ。

そういった自分のカラダとの付き合い方については、また、記事を改めて詳しくお伝えしていこうと思ってます。

 

4.「気をつけ」がカラダに染み込んでいてそれを再現してしまう

わたしたちが学校でやるように言われた「気をつけ」

この言葉を聞くと、50、60の大人であっても、自分の脊椎(せきつい)の、本来の大切なカーブをぎゅっと引き伸ばし、両肩を引き、足の関節を全て緊張させます。

 

もちろん、わたしも。

ほんとうに、日本人のカラダには、この悪習が染み込んでいるなぁと感じさせられる残念な一瞬です。

 

4-1. 「正しい姿勢」と「気をつけ」の違いを知る。

この残念なうごきは、「正しい姿勢」「良い姿勢」と言った時にも、わたしたちのカラダになぜか呼び出されてしまいます。

 

実際、この「気をつけ」は、軍隊から教育に取り入れられたものと言います。

もともとは、人を管理統制するための姿勢だったわけです。

 

わたしたちが求める「正しい姿勢」は、パソコンが打ちやすかったり、話しやすかったり、親しみやすかったり、自分を思うように表現できるためのもののはずで。

 

そこに、自分を制限し、他人に管理させやすくするうごきを忍び込ませるのは、もうやめにしましょう。

自分のデザインを損ない、傷つける以上の効果はないのですから。

 

4-2.「気をつけ」発動への取り組み方

「姿勢」と聞くと、すぐになにか反応したくなってしまいます。

この反応を一時、保留しましょう。

 反応する前に、自分に選択の時間をあげるのです。

今まで馴染んできた「気をつけ」をするか、しないか、を選ぶ時間を自分にあげてください

そして、自分の脊椎(せきつい)の本来の長さが、尾骨から頭蓋骨の下まであることを思い出します。

 

頭蓋骨がふんわりとその上で支えられていることを思い出します。

脊椎が、自分でバランスをとりながら、自然と本来のカーブを描いてくれるにまかせます。

 

地味ではありますが、こういった瞬間を積み重ねていくことが、自分の無意識にやってしまう習慣を変える、一番有効な方法です。

 

今言ったことが、もしいっぺんにできなくてもがっかりしないでくださいね!

自分が今まで使ってきた習慣を手放すというのは、本当に大変なことなんです。

 

自分のカラダが持っている機能を発揮させるという技術の習得は、誰でも標準装備の機能を使うものなので、もちろん誰でもできます!

とはいえ、こういった地味な練習が必要なんです。

 

最初は、気をつけをやってしまってから「あ!」と気づくかもしれません。

しかし、気づけなかったことに落ち込まないこと。それも習慣を手放す時のポイントです。

 

気づいただけで、それは「大きな前進」を意味します♪

思い出しただけでも、まずは上々!

 

違う選択肢があることに気づいたらいつでも、それは進歩のあかしとして、思い出した自分を褒めてあげましょう。

そして小さな一歩を積み重ねていってください。

 

4-3.「正しい姿勢」という習慣へのとりくみ方

何十年も培ってきた習慣、それは、その時の自分にとって一番ベストだったからこそ、自分のために選び続けてきたものです。

それを選んできた自分をダメなやつ!とか、無駄!とか、いじめるのもなしにしましょう。

せっかく見つけた自分にとっての良い姿勢を作る方法、それができないことを責める必要はありません。

「しなければ!」と自分に負荷をかけるのも全く意味がない、どころかマイナスにしかなりません。

それならば、とりくまないほうがマシなくらいです!!

 

何かの基準に合わせようという無理、理想の状態にならねばというがんばり、自分には何かが足りないと感じること。

そういうココロは、カラダのうごきにいい影響をもたらしません。

 

そういった自分の考えに、自分の成長をジャマさせないでくださいね。

 

5. 正しい姿勢には、筋力が必要だと思っている

たぶん、これを地球以外で読んでいる方はいませんよね?

わたしたちは等しく、地球の重力の上に存在しているものとして、お話しますね(笑。

 

わたしたちは、立っていても座っていても、いずれももれなく重力の影響を受けています

今の瞬間、わたしたちの筋肉が働いてなかったら、海からあげられたタコのように、べっちゃりと床に張り付いているはずです!

 

しかし、あなたは今も、すでに頭を地面から一番遠いところに置いて、起きていられているのではありませんか?

それは、重力に反して立っているための筋肉が、バッチリ働いてくれているということなのです。

 

5-1. 正しい姿勢に、筋トレはいらない

筋トレで姿勢を直そう、とするのは、料理をするのに、どんどん調味料を入れて味を整えようとするようなもの。

 

「正しい姿勢」と言う時よくあるパターンとしては

「正しい姿勢をやってみる」→つづかない→筋肉が足りない→鍛えなければいけない?

あるいは、

正しい姿勢をやってみる→痛い→今まで使っていない筋肉が使われている証拠→我慢してやりつづける?

 

本当に筋力のなさが原因なんでしょうか?

悪い姿勢の赤ちゃんて、見たことありますか?

赤ちゃんに肩こりがないのは、パソコン作業をしないからではありません。

 

赤ちゃんは、まだ筋肉が十分に発達してはいませんが、自分のデザインをめいっぱい使って、重力とのバランスを取りつづけ、肩こりもなくニコニコ笑って歩き回っています。

「正しい姿勢」は、意識的に筋肉を使ってコントロールしなくても手に入るものなんです。重力に拮抗してバランスを取り、そのための筋肉を発達させてきたのが、立つためのしくみ。

そのしくみはすべての人のカラダに備わっているものです。

 

そのバランスを崩しているのが、「姿勢が悪い」と言われる状態です。

なんらかの原因で、よけいな筋肉を働かせることによってです。

 

もともと姿勢が悪い人はいません。

よけいに筋肉を働かせ、人は「悪い姿勢」をわざわざやっているのです。

 

そして、その崩れたバランスを取り戻そうと、カラダがさらに、必要のない筋肉を必死で使ってバランスを取ってくれている。

それこそが肩が凝ったり腰が痛くなる一因となるのです。

 

自分の状態がどういう状態なのかをよく把握せず、筋トレをして姿勢を直そうとするのは、効率が悪そうだと思いませんか?

 

一度、本来の自分のバランスをとり続けて立つ、というシンプルな、もうすでに誰でもできること、そこに立ち返ってみるのはいかがでしょう。

 

必要なのは、さらなる筋肉ではなく、この重力の上で培われた自分の脊椎(せぼね)のカーブとそれを立たせるための、もうすでに持っている筋肉が働くジャマをしないこと

それが本当にうまく働かないのなら、その時に筋トレでもなんでも採用したらいいのです。

 

5-2. バランスをとるという体験

あなたのシステムが、バランスをとってくれる状態を、強制的に作り出し、体験してみましょう。

足を少し開き、つま先立ちします。

コツとしては、真上ではなく、すこーし斜め前、上を目指して立ち上がると、グラグラしづらいです。

 

つま先以外で、姿勢をつくるのに、痛いところやツライところ、ありますか?

こんな姿勢でいながら、歩いたり、パソコンしたりできたら、ラクそうじゃありませんか?

 

これは、あなたのシステムが、さまざまな刻々と変わるデータを収集し、計算して筋肉に命令を出し、バランスをとるという対応をしてくれているからこそ生まれる状態です。

人のコントロールはとうてい及ばない状態なのです

 

これを、爪先立ちでない時でも発揮したい、と思ったら、やりかたはすでにお伝えしましたね。

自分のせきついの、本来の長さを思い出し、脊椎の上で頭がふんわりと支えられることを思い出し、自分のカラダにバランスをとってもらう

 

頭はこの辺だった、腕がもっとぶらぶらしてた、などという感覚を再現しようとせず、毎回違うフィードバックが来ることを楽しんでみてください。

 

6. 歪みや左右不均等は、カラダに悪いことだと思っている

じつは私もまだこれについては、どこどこが左右で違う!とかうごきや角度が違う、とか言って、通っている先の治療師さんからたしなめられることも多い部分 (笑

 

「右側が歪んでるのでは?」「左右違うから、ここが異常なのでは?」なんて、その差や歪み、というものを「正すべきもの」として目の敵にしがちです。

肩の高さや骨盤の高さ、骨の大きさや、曲がる角度など、つい、その差を同じにしたくなるんですね。

 

確かにそういったものがトラブルや不調のもとになっていることってあります。

問題になるものに関しては、治療師さんやお医者さんと相談しながら改善していくことも大切です。

 

が、しかし、全ての不均等や歪みを目のかたきにする必要はないということを覚えておいてください。

6-1. 歪みのないカラダはありえない

この写真の左は、姿勢の本や解剖学の本で見かけた、イラストで書かれた背骨の図。

びしっと揃った脊椎、あなたはこれを理想や、正しい姿勢として思い描いていませんか?

 

では、右の骨格標本を見てみましょう。

骨格標本は、実際の人の骨から型をとったものです。

 

一つ一つの椎骨の形も、積み重なり方も、なんだか不揃いですよね。

しかし実はこの、揃わなさが人のカラダの実際なのです。

 

これは、わたしも最初、骨格標本を身近で見るようになった時には

「不良品なのかな?真面目に作られてないなぁ」なんて思っていましたww

 

でも違うんです。

右側こそが、人間のカラダの当たり前なのです!

イラストのように左右対称の椎骨が、美しく整然と並ぶ、というのは、絶対にありえない、異常なことです

 

もし、行きつけの整体院や、学校の理科室に骨格標本があったら、ぜひ確認してみてください。

 

そしてまっすぐに揃えてみてください。絶対にできないことを保証します!(笑

 

こういったものを本などでいつも目にしていると、こんなふうに整った形の骨が、整然と並ぶのが当たり前として、無意識に刷り込まれてしまいます。

そして、正しい姿勢、と思った時につい、無意識でこの情報を使ってしまう。

たとえば、親子って、姿形や歩き方がそっくりなことがありますね。

あれは、子供が親のカラダの使い方を、見て学んだ結果。

人は見たものを、カラダを使って学んでしまうのです。

 

無意識で学んだこの、ありえない椎骨の形や脊椎の揃い方を、無意識に目指してしまったとき。

それでも、カラダはそれを実現しようとしてくれますから、やはり無理が生じ、疲れる原因となってしまいます。

 

余談ですが、姿勢や解剖学の本に、こういったイラストが使われてしまうことに、疑問と、違和感を感じます。

 

実は、わたくし元イラストレーター。

パソコンを使うと、あんなふうに綺麗に揃った絵が、簡単に描けてしまうし、描きたくなるのも、すごくよくわかります。

もちろんオーダーあってのこと、ということも。

 

しかし、姿勢、や解剖学を教えるものに添えられている絵ならば、もっと配慮が必要だと強く感じています。

 

6-2. 歪みや不均等とどうつきあうか

さて、歪みがあるのが当然の私たち。その歪みや不均等はどうしたらいいのでしょう?

 

一番オススメしたいのは、気にしないことです!!!

かなり、乱暴で無責任に聞こえるかもしれません。

 

世の中には、歪みや不均等を矯正しよう、というメッセージがあふれています。

それは、なにを正しいと判断してのものでしょう?

 

その正しいの基準は、信頼するに値するものでしょうか?

それが間違いだと証明される日がくることはないと断言できるでしょうか?

 

自分のカラダの一部をダメなものと決めつけて、正そうとする、それは自分自身に宣戦布告しているようなものです。

 

多くの場合、真の問題は、そのカラダのゆがみや不均等の部分ではなく、もっと違うところにあります。

もし、自分の世界にあるものすべて、歪みや不均等も含めたすべてと協力して人生を歩むと決めたら、いったい何が起こるでしょう。

 

もし、事故や加齢などで、元の通にはもどらない歪み、不均等が発生したら、どうしますか?

それを正しく、元のとおりになおそうとすることに人生を使うか、それをもった自分のままで、他のやりたことに人生を使うか。

 

どちらが正しいはありません。すべてその人の選択です。

そして、直せなかった時ではなく、その、選択の基準が自分の外にあった時に、カラダとココロは傷つくでしょう。

 

7. カラダだけで「正しい姿勢」を目指してしまう

「正しい姿勢」と言われると、どうしてもカラダだけでなんとかしようとします。

しかし、ココロはどんな状態でしょう。

 

あまり人に会いたくない時、悲しいとき、落ち込んでいる時、カラダはその気分に、見事に反応してくれてはいませんか?

人は、頭だけで感じるのではなく、カラダ全部で感じ、表現しています。

 

ココロが感じているのとは逆の姿勢を取らされるのは、カラダにとって苦痛ではないでしょうか。

自分のカラダに、落ち込む権利を与えてあげてください

 

常に良い姿勢を意識しようとするのは、やりすぎのポジティブシンキングのようなもの。

一生ニコニコしているのを強要されたら、疲れるのはあたりまえですよね。

 

人のココロとカラダは密に関係しあっています。

その「悪い姿勢」と言われる状態になるのにも、必ず何らかの理由があります

 

人のカラダは、理由のないことはしません。

そしてその理由は意識できるものと、できないものがあります。

 

今の周りの状況や、自分の状態だけでなく、周りの環境などにも。

中には過去の出来事に結びついているものだってあります。

 

形だけ、カラダだけいくら理想の姿勢にしよう、直そう、としても、それは無理な相談なのです。

姿勢は、その人のすべての現れなのですから。

 

元気ならばそれは素晴らしいことです。

しかし、時にはカラダをぐしゃっと縮こませることだって、ココロとカラダにとって、必要なことがあるのです。

 

悪い姿勢の原因を発見し、根絶しないと何もできない、姿勢を正しくしないとできない、という思い込みの方を捨ててしまいましょう。

 

ぐしゃっとした悪い姿勢でしかいられないとしても、その状態のままで、あなたがやりたいと思うことを始めることはできます。

あなたが望みさえするのなら。

 

そんな時も、その状態のままで、自分の本来のシンプルな姿勢にたちもどり、やりたいことをするための一歩を考える。

自分の本来のカラダのバランスをとるシステムから生まれる姿勢は、そんなふうに、自分のココロとカラダにとっての優しさともなります。

 

悪い姿勢の自分に、そのままでOKと伝え、自分の脊椎の本来の長さを思い出しましょう。

そして頭がふんわりと支えられていることを思い出し、自分の脊椎がバランスを取ってくれるにまかせる。

 

そうして、そこから自分がやりたいと思うことについて考えてみましょう。

自分のココロとカラダを丁寧に扱った気分は、いかがでしょうか。

 

8. まとめ

自分のカラダが持つ、バランスをとり続けるという本来の姿勢の作り方を、邪魔しない方法をお伝えしてきました。

これはどんな「正しい姿勢」と言われるやり方にも、一緒に使えるアイデアでもあります。

 

インドのアーユルヴェーダでは、人のカラダは150歳まで使うことが可能と言われるのだとか。

もっと、私たちは自分たちのカラダとココロを、大切に、そして上手に使っていけるということなんですね。

 

さて、まとめです。

正しい姿勢が疲れてしまうのには、6つの理由がありました。

その6つの理由を解消して本当に自分によい姿勢を手に入れるためのイントロダクションとして

  1. 正しい姿勢、キープする、という静止したイメージを捨てる。カラダはバランスをとり続けているという事実を思い出す
  2. 姿勢を担う背骨の長さ、頭を支えていることを思い出し、カラダにバランスをとりつづけてもらう。
  3. 気をつけ、を発動する前に、一瞬待つ。自分にそれをやらないことを選ぶ時間を与える。
  4. ただしい姿勢に、筋力は必要ない。
  5. 歪みや左右不均等は、人のカラダのあたりまえ。
  6. ココロに無理をさせない。悪い姿勢でもやりたいことはできる。

以上をお伝えしました。

カラダの真実を知ると、自分のアイデアでカラダとココロの使い方を試したりすることができ、もっと自分のカラダと仲良くなれます♪

あなた本来のデザインに沿った、つらくも痛くもない自分だけの姿勢、見つかりますように。

長文お読みいただき、ありがとうございました。

それではまた!

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