こんにちは、中條マキコです。
今回、名刺と折りパン(リーフレット)をご依頼くださったのは、ボイトレをしないボイストレーナーでありアレクサンダー・テクニーク指導者でありITエンジニアであるヨシ・トクガワさん。
名刺もリーフレットも情報量たっぷりの、カッコいい名刺&チラシができましたよ♪
ちなみにこの2点も、Pagesで原稿を作成、PDF入稿で印刷しました。
こちらが名刺。見開きタイプの名刺です。
こちらはリーフレット。仕上がり1/3A4の巻き三つ折りタイプです。
実はヨシさんがこれを依頼くださった時、なんと!私まだ三つ折りリーフレットを作った実績がなかったんですw
「サンプルを見せていただけますか?」というヨシさんに、「見せられるのはチラシサンプルと、名刺1つだけなんだよねー。頼みづらいよね!どうする?」という失礼なことを言っておりましたが。。。
しかし!ありがたいことに「お願いします!」と依頼してくださいました。
いや〜、その勇気のおかげで、三つ折りリーフレット、略して「折りパン(折りパンフレット)」の実績第一号がめでたくここにw
英断に感謝!ありがとう!ありがとうヨシさん!
その後折りパンの注文が相次ぎ、折りパン祭り状態を経験した結果、今ではすっかりまっきーは折りパン大好き!になりました。
目次
名刺の役割
名刺の役割は一つではありません。
私が名刺を作らせていただく時はだいたい、どんな時にどういう目的で使いたいのか?をクリアにし、それに応える名刺を作ることを目指します。
名前と連絡先といくつかの情報を載せるのはおなじであっても、名刺を渡すことで、
- 何かあったら連絡してほしい
- 知り合いがいたら紹介してほしい
- 体験レッスンを受けてほしい
- メルマガに登録してほしい
- すぐに仕事がとりたい
どれを目的にするかで、載せる情報もその表現の仕方も、もちろんデザインも変わってきます。
お洒落やかっこいい、かわいい名刺、というのはその結果に過ぎないんです。
名刺交換なんかしたって紙くずになるだけ、と言う人もいますが、「純粋な名刺交換」を目的とした名刺だってあります。
名刺交換が常識とされている場に行かなくてはならない時とかね。
そして「名刺を持つ」「自分を名乗る」「他人に渡す」ということによるココロへの影響、これは一言では言い尽くせないアメイジングな効果が、渡す自分自身の方に起こったりもするのです!
いろんな役割を名刺に「与えることができる」のです。「してくれる」のではなくね。
名刺を作る、渡す、ということ、そのチャンスを、自分のビジネスに最大限役に立てるものにするとしたら?いろいろ考えてみてくださいね。
名刺なんて、100枚1000円未満でできちゃうんですから!作って使ってみて実験していったらいいと思いますよ♪
名刺の役割を決める
さて、ヨシさんの名刺に関するお悩みを伺ったところ、名刺を渡すと「アレクサンダー・テクニークとは何か?」という説明をしなくてはならなくなることが多い、ということでした。
これはもったいない!
せっかく時間をとって生で人に会う機会を得ているのに、野球選手と直接話すチャンスに、野球のルールを聞かれているようなもんです!
もっと、ヨシさん自身に関わることについて話題を提供するものにしたい!と、思いました。
そこで表紙には今までの実績を元に「声の悩みを97.4%解決する!」というちょっと挑戦的なキャッチを。
そして、持っている肩書きも資格も実績もすべて書いてしまおう!という提案をさせていただきました。
肩書きは一つに絞らなくていい!
ヨシさんは、ナレーターであり、声のスペシャリストであり、アレクサンダー・テクニーク指導者であり、レッスンも企業研修もこなし、そして信頼される現役のIT技術者でもある、非常に多彩な方です。
ビジネスで使う名刺を作るとき、よく言われるのは、肩書きは一つに絞る!そしてわかりやすいものにする!
そうしないと何屋さんなのか?がわからず、印象には残らない!ということなんです。が!
それだって名刺の一つの使い方でしかないのです。
現在は、1人の人が複数の仕事を持っているということが珍しくありません。
どういう場合に分けた方がいいのか?全部入れた方がいいのか?ではなく、どちらにするにしても「その理由をちゃんと言えるように、そして、そのためにどう使うか、ということも考えて作る」のです!
何を目的にして作るのか?大事なのはそこ。
もし悩むようならば、その肩書きを入れたいと思う理由が「恐れ」からのものでないかどうか、自分に問うてみてください。
これを入れておかないと仕事が取れないかもしれない、勘違いされるかもしれない、こう思われるんじゃないか?といった「不安・恐れ」に対処するために入れておこうと思うのならば、入れない方がいい。
「こうしたいから」という前へ進む理由を持って選びとりましょう。
私が今回オススメした、全部の肩書きを入れるというのは、それが正解というわけではなく、それが今考えられるベストだろう、ということでのご提案でした。
ヨシさんが一番使う状況と、ご本人の望みと、名刺を受け取った後のアクションとして期待するもの。
こういったことに一番見合った形のもの、と考えたら、全部の肩書きを入れたほうがいいのでは?という結論に達したというだけのことなんです。
ヨシさんからの実際使ってのフィードバックは、渡すと中身を読んでもらえて、その人なりの興味を持ったところから話ができることが多いそうで「肩書き3つとも入れて正解でした!」と、言っていただけました。
プロフィールで何を語るか?
プロフィールのお悩みでよく聞くのは
- どの出来事をチョイスすればいいのかがわからない。
- 正確にすべて書かなくてはいけないと考えてしまう。
- プロフィールの型を重視しすぎて制限文字数がいっぱいになってしまう。
などなど。
プロフィールは、そのツールの目的に対して必要なものだけを書けばいいのです。
印象がよくなる都合のいいものだけを書いたり、盛ったりするのとは違いますよ!
プロフィールを書くときのポイント
プロフィールの基本のチョイスは、その肩書きが形成される流れの、流れが大きく変わる部分を選んで書くのがポイント。
それを読んで「なるほど、だから今そういうことをやっているのね」と、納得でき、共感できたらバッチリ!ということになります。
どういう目的でどういう時に使われるのか?誰が見るのか?ということも何を書くかを選ぶポイントとなります。
今回、いただいた原稿になくて、私がヨシさんに「提案したいんだけど!」とお伝えしたのは、ナレーターになりたいと思ったきっかけの部分でした。
人は、程度は違えどその人の「ファンになる」という段階を経るからこそ、仕事を依頼してくれたり紹介してくれたりします。
自分が今している仕事の想いの始まり、それは、読む人にとっても心を動かされるもの。
ファンになる人に、ぜひその「ストーリー」を知ってもらいたい、自分がファンだったら知りたいし応援したくなる、だからこそ、入れることをオススメしました。
折りパン(リーフレット)の役割
こちらの役割は、商品サービスの説明と、体験レッスンに申し込みをしていただくこと、を第一ミッションとしました。
名刺の方はヨシさん個人、折りパンの方はレッスン詳細という、いい感じに役割分担する形になりました。
こういったツールの役割は、一つに絞ってあげたほうが、使いやすく、伝わりやすく、効果のあるものができると感じます。
折りパンのストーリー性
さて、折りパン(リーフレット)のデザインで心がけたのは、折りパンを開いて中を見ていくというストーリー性の部分でした。
漫画でも、次のページを開く、ということにたいする人の心理状態を計算しながらコマ割りを考えるものなんです。
折りパンも三つ折りで、開いて読み進めるわけなので、そこを計算することは必須!
商品サービスの、いわば紹介ストーリーを、表紙のスマートなヨシさんの写真から、どう展開していくのが読みやすいのか?
たぶん私、昔漫画を描いてたからではと思うんですが、これを考えるのがたまらなく楽しい!(笑
実際にラフの段階から紙で作ってみて開いたり閉じたりもしながら確認していきます。
デザインと一緒に文言のアイデアも提案
送っていただいた折りパン用の原稿が少々多めだったこともあり、文字数を少々調整させていただきつつ、ラフを仕上げました。
実はここが、私のツールデザインの特徴的なところで、デザイン以外の、文章やキャッチなどについても提案させていただくことがあるんですね。
全部のテキストについて、ではないのですが、
「この言い回しや表現の方が通じるのでは?」
「こういうテキストをここで入れた方がいいのでは?」
なんていう私なりの提案も織り込んだ文章にして、ラフを作成します。
基本的にデザイナーは中身の文章にまで口出すことはしないことの方が多いものですが、私の場合、ここもかかわらないとデザインが決まらないのです。
ありがたいことに大抵の方がその提案をそのまま使ってくださったり、そんな言い方やアプローチがあったのならもっとこうしたい!と、さらに内容をブラッシュアップされたり。
そうやってやり取りを続け、私のデザインの独りよがり感がなくなってくると、あるとき「うわ、なんかすごくいいのができちゃった!」と、思える瞬間がやってくるんですよね。
昔は「全部任せるから好きに作って」っていうのが楽だなぁと思っていたけど、今はそれはあり得ない!です。
私も正解を知らないことにやっと気づき、協力してベストに仕上げていく、という形をとるようになってから「本当にコレいいよね!」と自分が作ったものを手放しで褒めることができるようになりました(笑。
まとめ
仕上がりは、ヨシさんのかっこよさが全面に出た、素敵な名刺と折りパンになりました♪
増刷もして、順調に使ってくださっている様子。
そうそう、実は折りパンのPDF入稿をする時、どうにも私では修正できないPages由来の細線が発生するモンダイがあり、「これは原稿を作り直しか?」とひやっとしたのです〜。
しかしラクスルさんに力技で対処していただき、無事入稿、印刷することができました。
その時の情報を元にPDF入稿で気をつけるべきこと、記事にしたので、PDF入稿が気になる方はこちらの記事もぜひ参考に。
折りパンと名刺を同時に作ると、役割分担がさせやすくなりますね。
デザインも揃えたりすると統一感が出てよりわかりやすいです。
そんな理由でセットもオススメですが、名刺をシーンに応じて使い分けるっていうのもまた面白いので、どちらがいい、ではなく「何を目的とするのか?」ってところをじっくり考えて作っていってください。
よかったらぜひあなたのお仕事の名刺や折りパンも作らせてね〜♪
お読みいただき、ありがとうございました。