デザイン製作例

【チラシデザイン製作見本】仕切り直しでターゲットを徹底的に絞り込む!

こんにちは、中條マキコです。

今回は、マリンバ&打楽器奏者・ボディシンキングコーチ、間瀬早綾香さんの講座チラシ、作成例をご紹介します。

早綾香さんは、マリンバをこよなく愛する、という言葉がぴったり!そしてパワフルで暖かいお人柄。

小さい時からこんな先生に習えたら音楽大好きに、そしてグーンと上手になれちゃいますね♪

間瀬早綾香さんのホームページはこちら→

今回は、どんな講座をやるのか?というところからクライアント様と一緒に考えるチラシデザインでした。

私の場合、そういうケースが結構多いんです。

しかしこの内容を詰めていくところというのがかなり楽しい♪

 

だって、その方の想いが見え隠れするのを追いかけ掘り当てて、キラキラっと輝くのを目の当たりにできるのですから。

 

今回は単発ではなく、ほぼ1ヶ月に1回で3回続くシリーズものの講座。

なんと私、1回目の講座が終わった後で、内容を変えて仕切り直し、チラシも作り変えを提案する!という無茶振りを(^_^;)

よくそんな提案を受け入れて同意してくださったと思います。

ほんっとにクライアントさんに恵まれております!!

 

こんな無茶振りに乗ってくださって感謝しかありません。

おかげさまでこのチラシ、ターゲットを絞りきった”攻め”の講座タイトルとデザインとなりました。

どう絞っていったか、というところと、デザインの狙いなどについて書いていきます。

 

講座もチラシも仕切り直し!という提案

当初のチラシをご覧いただきましょう。

苦手・お悩み解決講座の3回シリーズを、2ヶ所の会場で同じように開催する、という、掲載する情報量も少々多めの講座でした。

初回デザインについて

イメージは、フリー画像のサイトでぴったりくるイラストを探すことができました♪

裏面に講座の説明を書いてはありますが、表面で講座の説明がないのは、各回の講座名でそれを感じてもらえるから、です。

今回のように3回分、2ヶ所の情報を載せる必要がある場合も、伝えるべき情報の優先順位をしっかり考えて、表裏に振り分けます。

 

デザインの邪魔になるからこの文字は小さくとか、裏に入れる、などは、絶対にしてはいけません。

それではデザインではなく、ただのアート。

必要なものを読みやすく、目線を整理してあげてこそデザインです!

 

3回分のタイトルはこちら。

  • 1回目「相棒と一緒にどこへでも!身体にやさしい楽器の運び方」
  • 2回目「本番で使える!ドキドキがワクワクになる思考チェンジの秘訣」
  • 3回目「フォルテのロールが、力まずにできる!身体の使い方」

たくさん質問をして、その時のクライアントさんの想いをできるだけ言葉にしていただく。

その中から言葉を拾い出し、ギュッと濃縮したわけなんですが。。。

 

しかし、今見ると少々あいまいな単語「身体にやさしい」とか「身体の使い方」という言葉が入っていますね。

まだかなりターゲットが広くかんじられます。

もっとしっかりターゲットを絞った形での詳細な表現を、質問して掘り起こすところが、でききれていませんでしたねw。

 

クライアントさんも私も、これがこの時のベストであることは間違いないのですが、なんとなく絞りきれていないという気がかりは感じていました。

集客できないチラシはただの紙くずでしかない

そして残念ながら、色々な事情も重なり、かなりの数を印刷したにもかかわらず、3回シリーズの1回目の集客が2ヶ所ともゼロ、という結果に。

 

それを聞いて、同じチラシをこのあと2回×2ヶ所の告知で、あと4ヶ月間も使わせるわけにはいかない、と思いました。

集客できないチラシなんて、ただの紙くずなのですから。

 

そこで、もう一度ターゲットを絞り直し、チラシも作り直しさせてほしい、と、提案させていただいたのです。

かなりの無茶振りです。。。

 

3回シリーズの講座タイトルの中でも、私が個人的に一番クライアントさんの想いが強く出せて、ターゲットが絞られていると感じていたのは、1回目のタイトルでした。

 

これが届かなかったのならば、やはり絞りきれてないというのは明白です。

絞りきれていないままにあと2回の告知活動をしていただいても、動きづらいし成果も出づらいのでは、と感じました。

 

月一回の3回シリーズなので、2、3回目は、1月後半から翌年の4月まで。

長丁場であるということは逆にやり直しがきく、ということ!

2回目までほぼ2ヶ月ある。普通の1回かぎり講座の告知期間としても短すぎることはありません。

 

それなら、ここで仕切り直した方が心機一転、告知活動もしやすいはず!そう考えての思い切ってのご提案でした。

ターゲットを絞りに絞り込む!

もし、最初のチラシを見た方が、2、3回目に来ることを検討していたとしたら?

クライアントさんからはそう言われましたが、あと4ヶ月、方向を変えずにいくのは確実に集客が難しい!と、説得(笑

 

そして、仕切り直しを了解していただき、もう一度ターゲットを絞りこんだ講座内容とタイトルを作るところから始めたのです。

どこから絞り込むか?

絞り込む時の順番は、目標とするところから遡って決めていきます。

  • この講座に来た人が終わった後にどうなってほしいか?
  • そのためにはどういう変化の見込める講座である必要があるか?
  • そもそもどんな人が来る必要があるか?
  • その人たちはどこにいるか?
  • どんなことで困っているか?

 

たくさんの質問をしながら、いったいどんな人に来て欲しいのか?

それをクリアに掘り出していきました。

その結果ターゲットは「マリンバ奏者」であることがわかりました。

 

対象となる人たちは、その困りごとをどんな言葉で口にするか?

実際に聞き取り調査などもしていただきながら詰めていった結果、タイトルが決定!

 

「表現力豊かに歌える打楽器奏者になる、マレットの操り方講座〜ただ叩く!を卒業する!」

 

タイトルも、キャッチコピーもサブタイトルも、全部クライアントさんから出てきた言葉です。

必要な言葉は、想いとともに本人のなかにすでに存在しているものなのだということを強く思い知らされました。

 

その時のさまざまな要素に左右はされてしまうものの、やっぱり、徹底的に想いのあるところまで掘り下げる!それが必要なのです。

 

私がいろんな体験や実績や知識から、これがいい!と思う言葉や、これが売れる言葉のセオリー!なんてものは、こういう言葉の前には色あせてしまいます。

マレットの操り方講座、チラシデザイン

デザインする時は、インパクトのあるものをと考えました。

ターゲットである方が目にして「ん?」と二度見するくらい惹きつけられる強さのあるイメージを、と考え探したところ、印象的な演奏写真の素材を見つけました。

 

タイトルを斜めにして、少し挑戦的な問いかけ感を出し、写真の黒に対してドラマティックな感じの赤と黄色をアクセントにつかいました。

 

マレットをリズミカルに操ることができる感じを表したくて、写真のマレットの先にあわせた丸のイメージを散りばめました。

ターゲットを絞ることへの不安

クライアントさんにデザインをお送りしたところ、かっこいい!と気に入っていただけました。

しかし。。。

 

「マレット」だと対象者が限られすぎる気がするので「スティック」にしたほうがいいのではないか?と提案をいただいたのです。

 

その気持ちはわかりすぎるほど。

なぜって、私自身も実を言うと、デザインを作り始める前、こんなに絞り込んで大丈夫だろうか?とちょっとドキドキしていましたから(笑

 

しかし、絞り込んだからこその尖らせたチラシデザイン。

もし、「スティックの操り方講座」になったら、この写真とデザインではどうもちぐはぐな感じになってしまい、イメージからして選び直しになります。

 

そして、タイトルを見て自分ごとと思える人がいるかどうか?

クライアントさんには、「マレット」ではなく「スティック」にした時に来そうな人を想像してもらいました。

 

打楽器奏者が来るとしても、クラシック以外の、ジャズやロックのドラマーなどが来る可能性が増えるのではないか?

一番最来て欲しい、と思った人とその人たちはイコールかどうか?

 

それをお伝えしたところ、やっぱりマレットのままで、という判断をしていただけました。

なぜターゲットを絞る必要があるのか?

ターゲットを絞る必要があるシーンって、実は多く存在します

しかし、興味を持つ人がいたら、答えたいし、門を閉ざしたくない。

一人でもより多くの人に届けたい、体験する機会を得て欲しい。

それはどんな人でも、当然に持つ想いです。

 

しかし、もし、大勢の人に想いが届くとしたら、どうなるでしょう?

世界中の人が対象となるんです!いや、真面目な話です。

 

同じ講座を毎日、一生開催し続けたとしても、希望する人全体の数パーセントの人にしか届けることはできません。

 

いやいや、そんな世界中の人に届けようと思ってるわけじゃない!

そう思うとしたら、「こんな人に届けたい」という漠然としたイメージはあるということ。

それはすでに「誰にでも来て欲しい」という状態ではありませんよね?

 

では、講座に来るのは熱心だけれど、ちっとも練習しない人と、毎日練習する人。

どちらか一人に教えることができるとしたらどちらがいいか?

どちらでもいい!と即答できないのなら、来て欲しい人の基準というものがなにかしら、自分の中に存在していますよね?

 

そういったことを自分の中で丁寧に検討し、「こんな人に来て欲しいです」と、言ってしまっていいんです!

人の好き嫌いをはっきりさせるような気がするので、つい、ためらってしまう気持ちは当然なのですが、はっきりさせて構わないんです!!!

お客様をえり好みしよう!

どうしても合わない人だって世の中には存在するのですから。

お互いの幸せのために、えり好みすべきです!

 

嫌いな相手を排除していい、という意味ではなく、それぞれの違いを認めあい、尊重しあうという意味でのえり好みです。

自分の貴重な時間を使い、共に時間を過ごし、学びを共有する人を、相手のためにも自分のためにも、しっかりと選ぶ。

 

もちろんビジネスが成り立たなくなるまで絞り込むのはNGです。

データを集め、調べて、その絞り込んだ対象の人が、自分の商売・サービスを成り立たせるくらい存在するかどうか?

当然調べたり実験したりして確認していく必要はありますよね。

 

一つを選ぶということは、他のものを全部捨てるような気がするもの。

ものすごく怖くもあるし、不安でもある。

 

でも、絞り込むことで、自分の想いがクリアになり、言葉も適切なものが自然と出てきます。

いろんな無駄がなくなっていきます。

 

やらなくていいところがわかるし、告知も想いにしたがってさらりと動くことができたり、迷いが少なくもなります。

そして、あなたを必要としている人から、見つけてもらいやすくなるんです!

まとめ

【チラシデザイン製作見本】ターゲットを徹底的に絞り込む!

仕切り直した後の講座の結果は、こんな人に届いたらいいな、こんな人が来てくれたらいいな、と願っていた人ばかりに来ていただけるものとなったそうです。

同じ楽器の人にしかわからないことを共有でき、共感してもらえて本当に嬉しかった!と、クライアントさんからご報告いただき、ご提案してよかった、と胸をなでおろしました。

チラシも紙くずにならずにすんでよかった♪

 

こちらのクライアントさん、告知の活動も、いろいろアイデアを考えて、とても楽しんでされているのが印象的でした。

自分の想いに沿った行動は楽しめるし、へこたれないし、諦めないし、エネルギーも湧きます。

そして、協力してくださる方も現れます!

 

想いをクリアにするってほんっとに大切!

やっぱり講座をやるのに、本当にこれ以上大事なところはない!というのを実感させられた案件となりました。

 

作成過程を通して想いがクリアになり、実際に後押ししてくれる応援団として活躍もしてくれる。

チラシってかなーり使える集客ツールでしょ?

講座を始めたばかりの方には、特にオススメな理由がお分かりいただけたかと思います。

 

さて、講座のターゲットを絞り込んだつもりなんだけれど、どうもしっくりこない〜、講座タイトルがなんだか伝わらない感じ。。。

と、お悩みのかたは、実際紙くずチラシを作ったwわたくしが!その経験をバッチリ活用し、集客できるチラシづくりのお手伝いをいたしますのでご相談くださいね♪

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